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シニア世代へのJ-REIT投資のお勧め (5)

マーケットコラム2014年09月25日

-実物資産に裏付けられた金融商品による安定的なインカムゲインの獲得-                                

 金融商品としてのJ-REITに投資する場合、スポンサー会社の有無およびその信用力と不動産の実務能力は、とても大事な点となります。しかし、配当の源泉となる不動産賃料を稼ぎ出す実物不動産がどのような物であっても良い、ということにはなりません。実務能力に優れた人達・プロが選んで取得・購入した物件であり、問題など無いと思われるかもしれません。しかし、どうか「自己責任」を思い起こしてください。

  この場合、しっかりしたスポンサー会社がついているJ-REITだから投資するには問題ない、として資金提供するのも自己責任です。さらに、自分でチェックしたり確認できることはしておこう、というのも自己責任です。そして、たとえば自動車を購入される際は、実物をご覧になり、さらに試乗して乗り心地や操作性を確かめられると思いますが、J-REITに投資される際にも、投資をお考えのJ-REITが保有している物件が、実際、どのような物で、どこに在ってどのように賃貸されているかを確認された方がより望ましいと言えるのではないでしょうか。

  ご自分の目で実態を確認しておけば、納得して自己責任を引き受けることができるでしょう。あらゆる物件で賃貸状況や人の出入り・人数を確認できるとは言えませんが、少なくとも、人の出入り状況を見ることができる物件であれば、投資家は賃料の獲得と配当の安定性に自信を持つことができるでしょう。

  しかし、J-REITが保有している物件は大都市圏に所在するものがほとんどです。この点では地方在住の方々には不利です。それでも、投資後であっても、機会があればご自分の目で物件をご覧になるようお勧めします。シニア世代の方々は、投資した「J-REITの運用物件実査ツアー」なるものを、時々はご夫婦で企画し実行されても良いのではないでしょうか。気分転換と社会・経済の動きを知るための一助となるでしょう。


三國 仁司 (みくに ひとし)
1976 年日本長期信用銀行に入行。88年から資産証券化担当として、リース債権・売掛債権の証券化商品開発に携わる。97年長銀総合研究所(出向)を経て、99 年4月(株)日本格付研究所(JCR)に入社し、ストラクチャード・ファイナンス・アドバイザーを担当。専修大学大学院経済学科客員教授、中央大学専門職 大学院アカウンティング・スクール客員教授なども務める。2008年7月4日より当社非常勤顧問。主な著書に『不動産の証券化と方法』『資産・債権流動化 の実務必携』『不動産投資ファンド』『日本の金融資産証券化の方法』『日本版リバース・モーゲージの実務知識』『ABSメザニン投資のすべて』等多数あ る。

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